囲碁大会 観戦レポ

 会場は飯田橋にある「ホテルメトロポリタンエドモンド」という高級ホテル。とても威風堂々とした名前であるが、その名前に引けを取らないくらいに綺麗な、そして大きいホテルであった。

 

 会場には、友人のdom(@dom_111111)くんと向かった。実は今日の誘いをくれたのもdomくん。高級ホテルに行く機会なんて僕には滅多に(ていうか全然)ないから、なんだか新鮮な体験だった。

 

 Twitterで写真を載せた通り、囲碁大会の中でも規模が大きい大会であるらしく、「アマチュアペア碁世界大会」なんていう名前がついていた。ペア碁の「世界大会」。一見するととんでもないパワーワードである。

 ただ、今回この大会に出場する友人は、僕の地元の高校時代の友人なのだが、その頃から囲碁がめっぽう強く、幾度となく全国大会には出場していたから、こういう大会に出場してもおかしくはない実力の持ち主ではあった。ちなみに現在も地元に住んでおり、大会が行われる時にこうしてこちらまでやってきて、参戦しているというわけだ。

 

 ついた後、domくんが連絡を取って彼と久々の再会。豪華なエントランスでしばらくくつろぎながら談笑する。その後、彼の提案で三階の会場となる場所に行った。会場にはすでに盤が設置されているのだが、まだ開催されていないこともあり、設置された囲碁盤は開催されるまでの間、参加者が自由に使っていいらしかった。

 

 その場にて、早速彼とdomくんが囲碁を打ち始める。domくんは高校時代に彼から囲碁を少し教えてもらっていたため、初心者といえども打ち方などはお手の物だった。ちなみに僕はルール等の知識が皆無であるため、一体二人が何をやっているのかさっぱりわからなかったが、元来僕は「果たして自分には、この人たちが何を言っているのかさっぱりわからないけれど、どうやら相互間では納得の上、内容に一貫性がある話をしているらしい」、というシチュエーションがとっても好きな人なので、「ここはこうだ」「ああ、そうか、これはこうするのか」なんていう二人の会話、及び囲碁を内心ほくそ笑みながら眺めていた。こんな時、妙な奴だなぁと自分でも思う。

 

 

 やがて彼が昼ごはんを取る時間になったため、僕らも一旦彼と別れて、近隣のラーメン屋で昼食。その後戻ると、すでに大会の開会式が行われる直前だっため、開始まで二階のエントランスで待った後、見学の受付を済ませて中に入った。

 

 開会式は見ていて結構面白かった。国際大会であるため、海外からの選手も多数おり、開会宣言も外国から来た大会運営の方だった。やがて、大会が始まり、僕らは会場を歩いて回りながら、囲碁の観戦を行った。うん、さっぱりわからない。もう本当に彼らが何をやっているのか全くわからない。その上、先ほど行われていた、domくんと彼との囲碁は、まがりなりにも二人の会話があったから面白かったが、今回は試合本番。当然ながら会話なんて一言もない。ひたすら黙って囲碁を打つのを、黙って見る。僕はルールを一切知らない。うん、わからない。

 

 ただ雰囲気は独特のものがあって、いて居心地の悪いものではなかった。一通り観戦した後、僕らは会場を出て、見学受付の際に渡された札を返して二人でホテルを後にした。

 

 

 

 その後は秋葉原を探索したりした。夕食時には、先日のかがしお後日譚にも出てきた、帽子屋さんと行こうと思っていた中華料理屋「雁川」に、僕の提案で行くこともできた。非常に美味だった…また帽子屋さんとも行ってみたいと思う。

 

 

 

 そんな風にして、風変わりながらも面白い1日を過ごせたのだった。