大佐、食中毒に合う

 ☆1日目

 

 

 異変は早朝から始まった。いつも爆睡しているはずの午前6時にパッチリ目が覚めたのは、前日余裕を持って早めに寝たからでも、逆にオールをかましたからでも、はたまたエネルギー飲料を頂戴したからでもない。

 僕を6時に起こしたものの正体、それすなわち猛烈な腹の不調である。もう、ありえんくらいの腹の不調である。

 

 そんなわけで飛び上がるが早いかすぐさまトイレに駆け込む。案の定その時の僕は凄まじい下痢に襲われており(以下、表現を緩和するため下痢のことをピピッ☆ピピと称することとする)、およそ40分の間トイレの中でピピッ☆ピピと格闘するに至った。トイレを流す虚しい音とともに出た僕はおそらく頰がこけていたのではないかと思われる…それくらい辛く、終わった後はそれこそ歩けないくらい体力を持って行かれていた。

 

 この時点で原因は全くわからなかった。本当に、びた一文わからなかった。前日悪いものを食べたわけでもないし、ことさら部屋を冷やしていたわけでもない。そもそも胃腸はそれほど強い方ではないが、こんなに下…もといピピッ☆ピピをもよおすほどのことをした記憶は、さらさらなかった。

 

 違和感を感じながらも、本日は月曜である。何はともあれどこかに勤めている社会人は仕事に行かなければならない。ふらふらのまま用意を済ませて、それでも体力がないものだからいちいち時間がかかり、遅刻すれすれの時間にようやくドアを開けることに成功。そのまま駅に向かう。

 

 到着し、電車に乗った後も調子はよくなるどころか悪化の一途をたどった。それで、とうとう乗り換えの駅で人をかき分け降りた後、こらえきれずにその場で嘔吐するに至った。これについては、その時勢い余ってツイートした通りなのだが、まあ人間ってこんなに剃れるのね、エビもビックリポーーーーンといったような、いやそんなことを思う余裕なんてコレッッッッッポッッッチもなかったのであるが、ともかくその場で散々苦しんだ挙句、迷惑をかけたことを大いに反省しつつスポーツドリンクを購入、なんとか体力を整えた。

 

 とりあえず、時間通りにはいけないな。そんなふうに思った次の瞬間、はたと思い出した。確かに前日僕は特に何も体に悪いものは食べていない。しかし、しかしである。

 

 

 二日前はどうだ?

 

 

 ………あ、食ってた。やつを。夏に食べてはいけない代名詞のやつを。

 

 

 それすなわち、生☆ガ★キ

 

 

 その後、嘔吐による体力消耗にてどんどん体の自由が利かなくなりつつ、這うようにして元の駅に戻って内科へ行き、先生にその事実を告げた時に「ああ〜〜^胃がぴょんぴょんするんじゃ〜〜〜〜^」との返答を聞いてその考えは確信に変わった。

 

 

 

 ああ、ボキ、牡蠣。当たったんだボキ、牡蠣。

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 ☆2日目

 

 前日職場への電話の際もなかなか自分としては心苦しかったが、生死の境を彷徨いながら親に相談したところ「とりあえず明日も休んだほうがいい」と忠告されたので、恥を忍んで翌日は頭から1日休暇をもらった。前日は病院に行ったら出勤する気でいたが、どうもそうはいかなかったので文明の利器、オーエスワンをがぶ飲みして1日死んでいた。

 

 この1日は特に記すことがない…ていうかそもそも記憶があまりない。もう1日死んでいた。寝て、寝て、起きて、ピピッ☆ピピ、寝て、寝て、起きて、ピピッ☆ピピ、の繰り返し。わしゃ規則正しいロボットか。という思いが心をもたげる。余談だがこの時にベッドで死にながら、イヤホンで垂れ流していたのが向井秀徳が出演した回の「サウンド・クリエーターズ・ファイル」と言うラジオ番組。ナンバーガール回想企画と銘打って、ナンバーガールにまつわる話を向井さんとその当時ナンバーガールと関わりのあった方々が語り尽くすと言う回で、僕は多分YouTubeさんに上がっているこの回を10回は聞いている。

 

 そんなこんなで翌日に備えてその日は1日倒れていたというわけであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☆3日目

 

 いよいよ出勤。ただ、断っておくが全くもって本調子ではない。依然食事は腹に入らず、朝食は当然のように抜いてきた。昼はかろうじて弁当を頂戴したが、間もなく腹痛に襲われて職場のトイレでピピッ☆ピピ。その後も仕事をしては合間合間でピピッ☆ピピ。まあきつかった。何せピピッ☆ピピが一回来るたびに根こそぎ体力を持って行かれるので後半は座っているのも億劫なくらいであった。午後には幾分体力が戻ってきたように感ぜられたが、とりあえず用もあったから早めに上がらせてもらった。私用のお出かけを済ませたあと、夜には倒れこむようにベッドに沈んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 ☆4日目

 

 

 やっぱり前日と同じような体力の消耗。さすがにアッレェ〜〜おっかしいなぁと思いつつ調べてみると、食中毒が完治するまでにおおよそ一週間〜10日程度はかかる、とのこと。ただ、その隣に「2〜3日で治る人もいらっしゃいます」との文字。なんじゃいわしぁ健康には自信があらぃとアホ丸出しで思った次の瞬間に腹を見事に下してピピッ☆ピピ。だから胃腸が弱いっちゅーてんねん。おばか。わろす。

 

 そんなわけで仕事、ピピッ☆ピピ、仕事、ピピッ☆ピピの繰り返しでこの日もまるで仕事にならず。どうやら今週一週間はダメかもしれない、来週から本気出すから許してください、そもそも本気出したところで大して仕事できないけど許してください、とか思いながらその日も早々に帰宅して1日死んでいた。

 

 

 

 

 

 ☆5日目(本日)

 

 

 今日である。朝起きた時から少しだけ様子が違うことに気づく。「おおっ歩ける!!!」そう、心なしか体力が元に戻ったのか、まともに歩けるのである。皮肉なことに本日は飲み会に当たっていた。いやなんちゅータイミングで元気になっとんねんと自分のタイミングの悪さを呪いつつ、しかしとりあえず元気になったことを喜びながら出勤。

 

 ただ、昼食を食した後にはやっぱり腹を下してピピッ☆ピピ。体力が戻ってきたのをいいことに、前に出せなかった分も含めて腹が悲鳴をあげて、仕事、ピピッ☆ピピ、ピピッ☆ピピ、仕事、ピピッ☆ピピと心なしかピピッ☆ピピ多めでお送りする事態となってしまった。

 

 今日は飲み会があるため、職場の連中は全員定時で出払い、最後に残った僕も間もなく帰宅。こうしてブログを書いているというわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、今回罹患して思ったこととして、食中毒には金輪際なりくないということと、健康って本当に大事だなということがあげられるだろう。

 

 

 私事で大変恐縮だが、メンタル部分でもここ最近は落ち込んでいることが多かった。いろんな人に励まされつつ、メンタル部分が上がりかけての罹患であったため、正直身体的にも精神的にもかなり辛い部分であった。しかし、喉元過ぎれば熱さ忘れるというかなんというか、まだ完治したわけではないがこうして喉元を過ぎてみれば思うことは「本当に戻ってよかった」の一言である。奇しくもこの一週間ほとんどベッドに死んでいたおかげで身体的にはだいぶ休めたようで、少々気持ちも体も楽になった。休養というものは本当に大事だ。これも思ったことの一つ。

 

 

 

 そしてみなさんに言えること。夏場はくれぐれも食事に、、、食事に気をつけましょう。。。。。。。。。。。。ポポポ。。。。。。。。ポポポポポ。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ほなまた。。。