VOCALOID PARADISE13 参加レポ

 前日まで長期の休みのために片付けなければいけなかった仕事をこなし、当日はこまごまとした用意をして午後から友人のhirok君、dom君と合流。その後を秋葉原を中心とした場所で過ごした。夜に二人と別れて単身東京駅へ行き、11時ごろのバスに乗り込んで、名古屋まで。

 

 

 

 

 名古屋はこれで二度目だった。本当はこの旅を一度目にするつもりではあったのだが、7月末までいそいそとやっていた仕事の一区切りがついた時、いてもたってもいられず突発的に気晴らし旅行に行ったのが名古屋だったので、結果的にその時が一度目になってしまった。ただ今回とは目的も違えば行く場所も違うので、バスで向かう段階から新しい心持ちでいることができた。全くの一人旅だった前回と違って、今回は、大事な友達が一緒だし。

 

 

 そう、9/16に名古屋で「VOCALOID PARADISE13」に参加するために向かった今回は、僕がかねてから大好きだった楽曲制作者さんである、その辺の人さんが一緒に出店してくれることになっていたのだ。

 

 前日までという制限を自分の中で設けて、当日の出店についてツイッターで協力者を募った所、しばらくした後に声をかけてくれたのがその辺の人さん。

 正直な話、勝手にファンだったこの方がまさか手伝ってくれるとは思ってなかったので、お声をかけていただいたときは驚きの一言だった。しかも、僕が都内から名古屋へ向かうことに対して、その辺の人さんは東北地方から参加するという事実も僕を大いに驚愕させた。決して近くないところから、わざわざ僕を手伝いに来てくれることに対して申し訳なさを感じないほど血も涙もない人間ではない。

 

 何度かやり取りをして、再三「本当に無理をしないでください」とお伝えしたが、「こんな機会がないと、名古屋になんていかないから」と何とも明るく快諾。さすがに涙が出た。当日までの間にいろいろ打ち合わせをして、二人そろって名古屋にイン。

 

 

 今回の出店について、その辺の人さんにもぜひともご自身のCDを頒布されるように、僕から強く勧めた。僕が1stしか頒布しないためスペースの余分があったこともそうだが、せっかくならこのイベントを、その辺の人さんの音楽を広く知ってもらうためのまたとない機会にしたいという個人的な思いがあった。

 

 当日までご自身でいろいろと考えられていたようだが、結果的にその辺の人さんが用意したのは全16曲、二枚組のアルバムで価格は300円という、いろいろありえん破天荒なアルバムだった。僕は思った。「これは売れるのでは」。そら売れるわ、とも。そして実際にこのアルバムは会場でたくさん売れた。それについては後述。

 

 

 

 当日の10時ごろに会場前にてその辺の人さんと対面。ワイルドな風貌、温厚な人柄。一目で「この人だ」とわかる雰囲気。まさに感動の対面を果たす。その後荷物を引いて実際の頒布会場へ。

 

 

 用意されていたスペースにて頒布の準備を進めるのだが、これまで2回程度出店側で参加しているにもかかわらずあたふたとして全然慣れない僕に対して、なんと「全くの初参加である」と言われていたその辺の人さんが「なんだか仕事みたいだなぁ」なんて言いながら、通算10回目くらいの貫録でテキパキと準備を進めてくださった。僕の分のスペースまできれいに整えてくださり、あまつさえ持参してくださったMEIKOや東北ずん子のねんどろいどまで綺麗に設置してくださる。う~~む、かなわん。。。。。

 

 

 

 やがてイベントがスタート。しばらくはその辺の人さんと談笑しつつ、隣に出店者としていらっしゃったタカイさん(その後お互いにフォロー)とも話しつつ来て下さる方々を待つ。

 

 しばらく後にちらほら僕らのスペースに来て下さる方々がいらっしゃり、興味を持ってくださった方々の購入により、その辺の人さんのアルバムがとてもよく出た。これには二人して感動した。僕はずっと前から好きだった方なので、ようやくこの人の好さが認識されてきたな、という気持ちだった。というのも、購入してくださった方の大半があらかじめその辺の人さんのアルバムを視聴してから購入に踏み切られていたからである。

 

 僕一人では全然でなかったであろう僕のアルバムも、とてつもないコミュ障であるぼくに代わって、その辺の人さんが本当に積極的に宣伝などしてくださったおかげで思ったよりたくさん出てくれた。これについては感謝しかない。

 その辺の人さんは謙遜していたが、この方、本当に人とのコミュニケーションが上手。人当たりが素晴らしく良いし、実際にとても良い人である。僕らのスペースに来てくださった方がたくさんいたのは、その辺の人さんの人柄によるところが大きいと思っている(これではいけないと思うのでこれからぼくも色々精進しますけれども。。。。。。)

 

 

 

 ともあれ、当日はスペースに来てくださったねんどろいどマスターの女性が持参したねんどろいどを写真に収めさせていただいたり、その辺の人さんが出発時に知り合ったというイラストをお描きになる男性にそれぞれのアルバムを買っていただいたり(僕はご丁寧に楽曲の改善点や、アドバイスまでいただいてしまった)、非常にバラエティに富んだ方々とお会いできた。友人で、同じく出店側で参加していた夜見しのぶさんも来てくれた。

 

 

 中でも僕が本当に感動したのは、僕が良くイラストを拝見して、イベント前に僕の最新投稿作品「ハイロニ―」にてイラストをお借りした、イラスト描きさんのハルさんが来てくださったことである。

 

 

 

 

 「大佐さん、はどちらですか?」

 

 「(なぜか財布を持ったままの手を上げて)はい、僕が大佐です」

 

 「あっ・・・」

 

 「えっ、僕のことをご存知ですか」

 

 「ツイッターでフォローしてます。作品いつも聴いてます」

 

 「(超・驚愕)え、え、え、え、嘘、嘘、え、え、え、」

 

 「うおおおおお! すげえええやったじゃんかああああ(その辺の人さん)」

 

 「ちょ、ちょ、ちょ、おな、おおおお名前はなん、なんとおっしゃる、、、、、」

 

 「(微笑みながら)イラスト使ってもらいました」

 

 

 

 

 

 「へ? ハルさんですか?」

 

 うなずくハルさん。

 

 

 

 

 その時その場にいた方には謝りたいくらいの大きな奇声。その辺の人さんの歓声。

 

 

 その後、自分が何を話したかあんまり覚えてないが、要するに「あなたのイラストが本当に好きだ」「帽子屋さんからRTで回ってきてたのをよく見てた」「まさかツイッターでつながれるなんて思ってなかった」みたいなことを挙動不審で超気持ち悪い感じでしゃべっていたと思う。

 

 「帽子屋さんのイラストも好きなんですよね」なんて笑いながら、僕の態度を全然気にされてない様子でぼくのアルバムを買ってくださった。「セカンドアルバム、いつになりますか」「月の憧憬、入ってるといいな」なんてことまで言ってくれた。アルバムについては後日、とても丁寧な感想まで下さった。

 

 

 こればっかりはハルさんが行かれた後、その場でちょっと涙してしまった。

 こういうことが起こっちゃうから活動を辞めたくないんだよ、とも思ってしまった。本当に頑張ろうと思うのは、いつだってこういう時だ。本当に、とても嬉しかった。

 

 

 

 

 その後イベントも無事終了して、その辺の人さんとアフターイベントにまで参加(僕は爆睡してしまいました。。。。。。。)し、会場を後にして打ち上げに。

 

 

 

 打ち上げに関しては、その辺の人さんが持参したボイスレコーダーにて一部始終を録音して、後日ニコニコなどにアップロードする予定であるので、あまりここでは詳しく語らないが、僕のいろんな悩みなどを笑わずにたくさん聞いてくださったし、アドバイスももらった。結構深い話ができたけど、この部分がアップされるかはその辺の人さんの編集にかかっている。。

 

 

 録音後、場所を変えて今度は録音とキャスを同時進行で行う。その後は別の打ち上げに参加されていたしのぶさんと、ハロウィンPさんと合流して僕の出発時間まで軽い二次会を行った。どて煮、手羽先、非常においしかったし、楽しい二次会だった。

 

 僕の荷物をコインロッカーに取りに行くところまでついて来てもらい、無事に間に合ったバスの前で三人と別れて、僕はまた単身バスで故郷に出発。とても楽しい一日が終わった。バスの中ではイベントの余韻に浸り、夢も見ずに眠ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 本当にありがとうございました。また行きます。必ず。